ライフハック心理学

心理ハック

取りかかりたくないタスクに取りかかるためのライトハック

昨日のエントリでは「脳について知っているかどうか」のクイズをアップしました。いかがでしたでしょう? たぶん結構難しいテストだったと思います。

知っている知識に関することだからといって、クイズというものは答えられるものではないし、引っかけのような問題もあります。選択肢を並べられると、わかっていたはずのことでも、迷ってしまったりすることもあるものです。

そういうのをあえて利用することで、顧客に高いものを買わせたり、本来買うつもりのなかったものを買わせてしまうというテクニックもあるほどです。「選択肢」というものは、非常に心理学的な探求のしがいがあるものです。選択肢がなかった場合と、選択肢が3つの場合と、4つの場合とで、人が欲しくなるものが変わってしまうのですから。この辺のことは、たとえば「予想どおりに不合理」に非常に詳しく書かれています。

それに、「選択肢」というのは文化的なところがあって、たとえば昨日のクイズにも、日本ではあまり見かけない「選択問題」がありました。次のようなものです。

質問2 男と女で生まれつき違うのは?
1. 空間の推論
2. 道案内の方法
3. 便座をおろしておくこと
4. 1と2
5. 2と3

もちろん遊びというか、混乱を誘う狙いがあって、こんな感じになっているのでしょうが、私自身、アメリカで免許を取ったとき、こういうテストの選択形式に少し驚きました。「上のすべて」「3以外のすべて」「どれでもない」などがやたらと多いのです。基準がなければ、比べるなどということはできなくなるわけですが、比べてみると、価値観が揺れ動くものです。

で、結局何が言いたいかというと、私は以前からタスクシュート、今はToodledoというツールを使ってタスク管理しているわけですが、「並べる」という行為は、タスクへの「嗜好」を変化させると思うのです。単独だったらやりたくないタスクが、いくつかのタスクの間に入ってくると、やる気になることがあるのです。(逆もありますが)。

特定の取りかかりたくないタスクに取りかかるには、こういう方法もあるのです。