心理ハック
小分けにしてもできないときはみじん切りにする
- 2010年03月12日 (金)
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間の抜けた方法。
そう思う人もいるでしょう。話を聞くだけだと、そうなのです。しかし、何千万という人が、1日1個ずつやるべきことを「先送り」にしたとしても、全体では想像を絶するほど不経済な話になるのですから、その反対のことが起こったら、すごいことだと思いませんか?
だから、先送り対策がどんなに些末な話に見えたとしても、実際には些末ではないのです。
私は留学中、この「みじん切り法」という見た目には間抜けな方法で、ずいぶん自分を救ってきました。
本を取り出してはトイレに行って水を飲む
留学中、最も厄介だったのは、「読むこと」です。教科書とサイドリーダーとジャーナル。ジャーナルなんて、小じゃれて聞こえますが、留学中には、剣山を呑めと言われているように響きました。
何にせよ、読めと言われたものは英語だろうと何だろうと、読むしかありませんでしたが、「読む気」が起こらない。まるで起こらないのです。それでもムリヤリ読む気を起こさなければならない。そうしなければ、何一つ始まらなかったからです。
読むために私がやったことが、「みじん切り法」でした。よく「先送り対策は小分けにする」と言いますが、たとえば1日4ページ読む、と「小分け」にしたところで、その4ページを読む気になれない。
ではどうするか?
これをさらに小分けにしていくしかない。それでもやる気がしなければ、さらに細かく分ける。分けて分けて分けて分けると、最後に現れたのが、次のようなステップでした。
・立ち上がる
・休む
・書棚のところへ行く
・ひといきつく
・教科書を持ち上げる
・ひといきつく
・教科書を開く
・トイレに行く
・教科書の1行目に線を引く
・水を飲む
・教科書の1行目を読む
・深呼吸する
・小見出しにマーカーをひく
この行程すべてを終えるのに、10分弱かかることもありました。ちょっと病的だったのではないかと思うのですが、それでも、これをやらないときには、1文字も読めずに1日が終わっていたのですが、これをやったときには、最低でも4ページは読み終わっていたのです。
『』という映画に「笑うやつなんて、放っておけ!」というセリフがあるのですが、とても役に立つときがあります。