心理ハック
「空けた時間」にはまずなにもしない
時間を管理したり節約したりして、さて何をするかなどと言うのは、それこそその人の勝手だと、私は思っていますが、勝手にできないという苦しさがあるのが現代の人です。
よく私は空いた時間や開いた書棚は「真空地帯」(野間先生すみません)だと思っています。たちまちのうちにその空きが埋め尽くされていくからです。それをさけるためにとりあえず私に考えつくのは、「作業記録をとる」こと。
とっておけば、「空いた時間に仕事を入れなかった」という「実績」を実感できるからです。
そこで、何を使って「作業記録」をとるかという問題がありますが、作業の記録は簡単にとれて、データの分析や集計は勝手にやってくれるというものが理想です。いちばんいいのはやはり、いつも持ち歩いているiPhoneでしょう。
「QuickLog」は便利そう
このアプリは、こちらのブログから情報を得ました。ちょっと使ってみたところ、けっこう良さそうです。
基本的には Google カレンダーと同期して使います。
「何時何分から何時何分まで何をしたか」が記録されます。
例えば、無料アプリの CCal を使って表示するとこんな感じになります。時間管理iPhoneアプリ「QuickLog」が学習時間の見える化に便利
http://www.authority-site.com/2010/08/iphone/quicklog.html
私自身はBentoというソフトを使って記録をとっているのですが、乗り換えてもいいかもしれないと思い始めています。ただ、Bentoはデータベースを簡易に設計できるので、自分の自由に項目を作ったりなくしたりできるところが、手放しがたい。
一方で、自動的にカレンダーに行動を記録していってくれるという形式には、前から興味がありました。カレンダーというのは、日時も記憶とよく連動しているので、「この日に何をやったんだろう?」という疑問によく応えてくれる形式なのです。
「真空」に何を入れるか?
ところで話を冒頭に戻します。「豊かな時間の使い方」という話題には、私自身は興味がありません。こういう言葉自体に、すでに固定的なイメージがまとわりついているような気がするのです。
私の考える「仕事術」というのはいわば「真空地帯」を作るところまでを考えるものであって、「真空地帯」をどうするかというのは、あるいはどうもしないかというのは、皆様にお任せします。私自身はなるべく、まずはなにもしないようにしています。あるいは睡眠時間を増やすように。
一度そうやって「真空」を「空いた間」として落ち着かせないと、たちまち仕事やその他の雑事で充満してしまうパターンを繰り返してきたから。