心理ハック
ドキッとすると、忘れない
- 2010年02月10日 (水)
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駅前のケーキ屋さんのバイトさんに一目惚れすると、その人がどこで働いているどんな顔の人なのか、なぜか一発で覚えられます。
何度暗唱しても覚えられないことがある一方で、こうも簡単に覚えられることがあるという、人の記憶の特徴です。
心理ハック いただいた名刺は自分の名刺入れに入れてしまう
いただいた名刺は自分の名刺入れに入れてしまう。
こうすることで、いただいた名刺をそのままにしておくと、次に自分の名刺入れから名刺を取り出そうとした瞬間「ドキッ」とすることになります。最悪の場合、自分以外の人の名刺を渡しそうになって、血の気が失せることでしょう。
こういう体験を一度でもすると、人の記憶効率は格段によくなるようです。つまり記憶力とは、「致命的な失敗を避ける」目的で働いているわけです。この例で言えば、名刺入れからいただいた名刺を確実に取り出すクセが一発でつきます。(非常に胆力がある人には、残念ながら効果のないハックです)。
なかなか習慣化できないことを、一発で習慣化したければ、こういう裏技を使うのもライフハック的です。やらずにおくと「ドキッとする」ハメになるように仕掛けておくわけです。
情動体験は記憶しやすい
強く情動をかき立てられる経験は、記憶されやすいものです。これはいわゆる脳科学でも、心理学でも、たびたび指摘されています。
なぜそうであるかを説明するのは難しいのですが、強く情動を動かされた体験を記憶しておいた方が、生存の役に立つのはたしかです。すごくいやな目にあったことを覚えておけば、そういう体験を避けるようになりますし、成功体験を覚えておけば、成功を再現しやすくなるでしょう。
この問題については、以下の本がかなり面白く、役に立ちます。
参考文献
▼記憶と情動の脳科学