心理ハック
マインドハック×ライフハック女子部コラボセミナーのお知らせ
3月21日(祝)、マインドハック×ライフハック女子部のコラボレーションを開催します。
なんだか異色の取り合わせですが、テーマはずばり「ダイエット」。
もちろんマインドハック研究会ですからダイエットも心理学的にアプローチしていきたいと思っています。
佐々木自身、やせたいと思ったわけではないけれど「ダイエット」はかなり過酷なものに挑戦したことがあります。それを今も実行中です。
だべられないものをざっと挙げるとたいていの人がぎょっとします。
砂糖
くだもの
アルコール類
イモ
お米
酢、酢の物
マメ
というわけですからたとえばおいそれと「旅館」などには泊まれません。食べるものがなくなってしまうからです。この話をすると
「とてもできない」
「信じられない」
「死んだ方がマシ」
とまでいわれます。私も説明が面倒なので「そうですよねー。こんなことをするくらいなら死んだ方がマシですよねー」と調子を合わせているのですが実は別に困難は感じていないのです。
とは言え別に私のような「過酷なこと」をする必要はまったくありません。ダイエットをやり遂げたいという人はつまり「やってしまってはいけないこと」があるのでしょう。その「禁止事項」を忘れることができればうまくいきます。
しかしこと「ダイエット」というテーマについては私のような理屈っぽい人間だけの話だけでは直感に訴え得ないでしょう。そういうわけで「」の皆様にご足労いただくことにいたしました。
女子部のみなさんの「ダイエット術」(あるいは「これからやりたいダイエット」)のお話をまじえながら、「そこが聞きたい!」というご質問を会場でたくさん投げかけていただけるとうれしいです。
皆様のご参加をお待ちしております。
▼http://kokucheese.com/event/index/8434/
Evernote整理し直しました
これまで「プロジェクト」はタグで整理していたのですが、今回それを「スタック」に移動しました。こうなります。
これができるようになったのは大きな変化です。1つの「プロジェクト」の中には混ぜたくない情報がいくつかあります。プロジェクト上決まった他の人との約束事や締め切り情報や自分の思いつきなど。
しかしノートブックが1つであればそれを切り分ける手段がなく、野放図にノートブックを増やすかあるいはノートにそれらの情報を明記しておいてひたすら保存された検索でがんばるか、いずれにしても私はやりたくなかったのです。
「スタック」にプロジェクトを担わせることでプロジェクト内部の分類は容易になります。それに「スタック」内部にプロジェクトごとのin-boxを設置してやれば、整理の手間が1つ減ります。
この方法のデメリット
プロジェクトをタグで整理する大きなメリットがいくつかありました。スタックにそれを移したことでメリットは失われます。
1 プロジェクト終了時にはタグをそのまま移動してやればよかった。内部構造のもそのまま残る
2 複数のプロジェクトで併用する情報の分類で困ることがなかった
3 in-boxを1つにまとめられていた。現在は複数個できてしまう(これは「大きなin-boxを1つ作る」という方法で解消できますが、そこが肥大化するので避けています)
3は仕方がないと思っています。2は思ったよりも困っていません。ですがやはり「こうもり問題」は発生しますから、その場合ノートを複製します。これが決して難しくないところがデジタルのいいところです。
1が最大の問題ですが、とりあえずプロジェクトごとに「使用済み」というノートブックを設置しプロジェクト終了時にはそこへノートを全部移動。その前に残っていたノートブック(通常3〜7)のタグを作って対応させます。
全体としてはかなり快適です。とりわけin-boxに放り込んでそれをスタック内部のノートブックへ移動していけばプロジェクト参照情報の整理が進んでいくのが楽です。
タスクと休憩と時間の見積もり
また、プライベートでは仕事のときとは違い、Twitter・Webサイトといった「誘惑」、家族による「中断」、見積りたくない「休憩」などが存在するので、「なんとなくしたいこと」まで含めた材料過多のBetterLifeは簡単に破綻し、「本当にやりたいこと」をできなくなる可能性があります。
最近こちらのブログでいくつか拝見する「タスクシュート関連エントリ」はとても面白いです。私が感じていることがほとんどそのまま出てくるからです。タスクシュートは本当にイメージと実際の感触が異なるツールです。
「休憩」というのはなかなか奥深い問題です。少なくともこれのおかげで人はタスクの見積もり時間を間違います。30分かかるタスクを2つやるなら1時間では済みません。間に休憩を(たとえはっきりとらないにせよ)挟むからです。
時間の見積もりはこの「休憩」を筆頭に「タスク」というものを一日のうちに入れれば入れるほど狂いやすくなります。頭ではとうていやりきれないと私が信じているのはこれが理由です。
時間が足りなくなる理由
現代の多くの人にはおそらく1つのかなりはっきりした価値観があります。寝ている時間より起きている時間の方が価値が高いという確信です。可能であれば睡眠時間をゼロにしてしまうという人はたくさんいるでしょう。
私とはほぼ正反対の価値観ですが、価値観は人それぞれです。それはいいとして、可能であれば睡眠時間をゼロにしたいという考え方ですと、時間は必ず足りなくなるでしょう。脳は起きて活動する限りにおいて、睡眠時間を必要とするからです。
これの縮小版が、タスク処理と休憩の関係です。できれば休憩時間をゼロにしたいと考えるほど「行動による生産高」に価値をおく人は、当然のことながら「より多く活動しよう」とするはずです。しかしより多く活動すればするほど、より多くの休憩時間が必要になります。その結果時間が足りなくなるわけです。
この「時間が足りない」という感覚は、当然誰もが持つ感覚、ではありません。「暇つぶし」という言葉があるとおり、人によっては時間をもてあましているのです。子供も多くはそうです。子供、特に私の娘のような幼児は決して「行動による生産高を高めたい」と思っていないため、ことさら「休憩時間」など必要としないのです。見ようによっては全時間が遊び時間みたいなものです。
通常「時間不足」はテクニカルな問題とみなされています。すなわち「無駄を減らし」「より効率的に時間を使う」ことによって解消されないまでも改善されると考えられています。ある程度まではそうでしょう。しかしほぼ慢性的に時間不足だという人は、「行動による生産高」に価値を起き続けている限り、時間は永久に不足しがちなはずです。
いつまでも情報発信できないのは時間がないから? ネタがないから?
両方まとめて解決します!
3月4日(金)にシゴタノ!の大橋悦夫さん、ZONOSTYLEの倉園佳三さん、それから私の3人で、Evernote情報活用術・Part2を行います。Part2となっていますが、1に参加いただいていなくてもまったく問題ありません。
Evernoteなどに情報を収集していますか?
ブログやマイクロブログで情報発信することの重要性や、「毎日更新」することの大切さはあちこちで説かれていますがそんなに簡単なことじゃありません。(このブログにしても毎日更新できているわけではありません)。
そこで次のような内容についてのセミナーを行いたいと思いました。
集めた情報をどのようにしてアウトプットに転換していけばいいのか(集め方から整理加工までの手順)
情報発信の時間を確保するためのタスク管理法
この2つについて、詳しく解説するというセミナーです。私も今から訊きたくて興味津々です
本日時点で、すでに半分以上のお申し込みをいただいています。ご検討中の方はお早めに。
» 集めただけで終わらせない!Evernote情報活用術・Part 2
習慣化に役立たないリマインダー
「習慣化にリマインダーを役立てたい」と考えたくなります。朝iPhoneのアラームが鳴り響き「10キロ走ってこい!」と表示されるとか。しかしこれだけやっておけばうまくいくとはとても思えません。うまくいくこともあるのですが。
「続けるのを忘れる」以外の挫折理由が多い
習慣が続かなくなる理由の1つとして「忘れる」はあるでしょう。中国語の勉強をするはずだったのに忘れたとかウォーキングに行き忘れたということはあり得ることです。
しかし挫折の最大要因はおそらく忘却ではない。「憶えているけどやりたくなかった」ということを3日繰り返せば挫折します。おそらくこちらの方が一般でしょう。
憶えているけどやりたくない。この心理状態で「お知らせする」リマインダーはおそらく役に立たずむしろ有害です。それによってやる気が増すとはとても思えないのです。アラームはどちらかと言えば「罰子」として働き、行動の継続力を弱めてしまいそうです。
それでもリマインダーを使うとすれば
iPhoneにもandroidにもふつうの携帯にもおよそ「リマインダー」は無数にあります。さらには「継続のための支援ツール」もたくさんあります。
あれほどあっても「三日坊主」の悩みが絶えないのですから「これがあれば楽しく続けられそうですね!」などという文言にごまかされてはいけません。書いている人だってそれで何かが続けられているかどうか疑わしいものです。
それでもリマインダーを使うとすれば「思い出すため」よりも「波に乗せるため」であるべきです。
理想を言えば朝起きて最初に知らせるべきは「帽子をかぶれ」「靴下をはけ」などでしょう。その行動が終わったら「ジャージを着ろ」「手袋をはめろ」などに変わり、いつの間にか外を走っていたという格好になるのが正解です。
私たちは行動を起こす前に行動を意図することが多いものです。しかし「意図する」ということ自体にエネルギーが必要です。元気なときはなんでもなくても朝ものすごく眠い時間に「強い意図」をしたらそれだけで疲れてしまうでしょう。そこからさらに「10キロ走る」というのは難しいのです。
難しい行動を習慣化するには「意図せずできること」を連続して行うだけでいつの間にか「習慣化すべき行動」へと至っている必要があります。「靴下をはく」などは意図せずできるのでリマインダーの指示などまったく不要です。だからリマインドされても不快にならずにできるのです。
習慣化できていない行動を習慣化するには、その行動を起こすまでの「間隙」を意図せずできる行動によって埋めてしまうことです。そのプロセスを間違えず確実にやるためにこそリマインダーを使いましょう。