旧ライフハック心理学

心理ハック

ただ1つのツールと心中するべし!

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シゴタノ!の大橋悦夫さんは多才な人ですが、私には一つの才能が印象づけられています。当意即妙な言葉をひねり出す才能です。

2月6日のセミナーで、大橋さんは、「とにかく1つのツールと心中することです」と話しました。「気になることをすべて1つのToDoリストに収集しなさい」と言うのに比べて、やっぱり印象に残ります。こういう言葉がとっさに出てくることの多い人なのです。

しかし何だって、「1つ」なのか? 人の頭は「7つ」くらいのことをどうにか処理できるのではないか。3つに絞れと言うのならともかく、ツールを「1つ」とは「マルチタスクが苦手」とはいえあんまりではないかでしょうか?

ここが大変興味深いところだと思うのですが、若干手間がかかろうと何だろうと、「記入先は1つ」になっているかどうかは、とても重要です。そうなっていないと、断片的なメモ書きなどは、紛失してしまうのです。というよりも、探す気にならないのです。

タスクとメモ。あなたはふだん、どこに書き付けていますか? 付箋ですか? MOLESKINEですか? RTMですか? Evernote ですか? スティッキーですか? Googleカレンダーですか?

どこでもかまいませんが、「とにかく探すとしたらあそこだ!」というものは1つに定めておかなくてはいけません。私の場合それはToodledo です。タスクでなければ、Evernote です。つまり、毎日Toodledoをみていれば、やることは全部分かるのです。それ以外の「メモ」はEvernote です。他を探す必要はないのです。

なぜ「1つ」か?

厳密に言うと、どうして「1つ」以上のことを意識的に処理するのがこうも難しいのか、よく分かっていません。認知心理学ではいろんな説明がされています。「注意のリソース」もその1つで、有力な説明ですが、誰もがこの説明に納得しているわけではありません。高名な認知心理学者であるナイサーは、「注意のリソース」という考え方にかなり懐疑的です。

ばっさりと説明するのなら、次のようになるでしょう。だいたいこれでいいと思いますが、「無意識」という言葉で逃げているところもあります。ただいずれにせよ、「1つ」と「心中」しない限り、タスクとメモの問題はいろんなところで足を引っ張ります。

 たしかに歩きながらガムを噛んだり、運転しながら同乗者と話したりはできる。だが、それは基本をなす行動(歩く、運転する)の経験を大いに積んで、ほとんど無意識にできるようになったあとのことであり、たいていの人間は日常の活動を無意識にできるように練習したりはしない。

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ライフハック心理学セミナー ~ コミュニケーション編 ~

2月22日(月)に大手町で開催したセミナーにつきまして、参加した方にブログエントリをいただいています。どうもありがとうございます。

イベントレポート

ここまでで確認できたエントリのみ、こちらで紹介させていただきます。

新米マネージャーの成長ブログさん

昨夜は私が愛読しているブログ、「佐々木正悟のライフハック心理学」の作者、
佐々木正悟さんの開催する、マインドハック研究会、に参加しました。

テーマは「怒りのコミュニケーション」。

twitter OKのセミナーでしたが、
私のiPhoneは録音専用機と化していたため、ツイートはせず。

約2時間ほどのセミナーでしたが、大変有意義なものでした。

Find The Meaning Of My Life.さん

今回のテーマは「怒りと喜びのコミュニケーション心理学」。鬱病後、とにかく人付き合いが苦手になってしまったこと、仕事をしていく、生きていく以上、他人と接しない生き方はあり得ませんので、「人は何故怒るのか?」「怒れない場合はどうなるのか」を知っておく必要があると思い、参加してきました。

MBA+MC=Logic+Artさん

2月22日の夜は、佐々木正悟さんのマインドハック研究会@大手町「『怒り』のコミュニケーション」に参加しました。

ここでいう、「怒り」というのは、通常語られる種類のものとはちょっと定義が異なります。心理学的にいうところの「怒り」となります。
この投稿では、あえて区別する目的で、心理学的にいうところの「怒り」には、すべて「」をつけて表現するようにいたします。

* ever blue *さん

佐々木正悟さんのセミナー、
「怒りと喜びのコミュニケーション心理学」に行ってきました。

私の今年のテーマ(課題?)はコミュニケーション。
苦手分野でもあるし、今一番必要なんじゃないかなー?って部分。
(苦手だってことで避けてきた部分もある)
これは行くしか!ってことで、行ってきました。

重ね重ね、ありがとうございます。とてもきっちりまとめていただいてあるうえに、みなさんの受け止め方もよく伝わって、開催者としては嬉しい限りです。

#mhlab

さらに今回は、ハッシュタグを事前にキチッと決めておきました。こちらもよく盛り上がっていて、ありがたかったです。

次回もこのまま使っていこうと思います。

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「Evernote日本語解説書、2冊同時出版記念イベント」のお知らせ

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おひな祭りの3月3日(水)に、「象が踏んでも忘れない!Evernoteのここが熱い」というユニークなイベントが開催され、私も「語り手」として参加いたします。

娘の初節句の日ですから、よほどのことがない限り外出しない予定でしたが、このメンバーでやる、Evernote の催し物では仕方がないということで、上京することにしました。

「このメンバー」というのは、「いしたにまさきさんコグレマサトさん堀正岳さん大橋悦夫さん、それから私」の5名です。

それ以外にも、特別ゲストのトーク、この日に新しく発表されるEvernoteと連係して動くハードウエアのご紹介や、そしてEvernoteのCEOの開発秘話など盛りだくさんです。ぜひお楽しみください。
http://agilemedia.jp/blog/2010/02/evernoteevernote_featuring_eve.html

ということで、すでに申し込みが殺到しているようですが、席数はけっこう多いので、お申込いただければ間に合うかもしれません。また、「2冊同時出版」とは、いしたにさんとコグレさんの『できるポケット+Evernote』と、『Evernote Handbook』のことです。

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イベント概要

イベント概要は以下の通りですが、お申込は、当サイトからではできません。
お申込ページから、お願いします。

日時:3月3日(水) 18:30開場 19:00開始
場所:大手町ファーストスクエア カンファレンス会場
〒150-0004 東京都千代田区大手町1-5-1 ファーストスクエア イーストタワー2階

地図:http://www.1ofsc.jp/include/pdf/ofsc_access.pdf
地下鉄 大手町駅(C8/C11/C12 出口直結)東京メトロ 千代田線/東西線/半蔵門線/丸ノ内線、都営地下鉄 三田線
定員:60名程度
会費:3000円(インプレス刊「できるポケット+ Evernote」 & 「Evernoteハンドブック」 & Evernote社/協賛社からの特別プレゼント付き)

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EVERNOTEの電子書籍が3月2日にダウンロード開始

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すでにLifehacking.jpさんに告知エントリがアップされましたが、「Evernoteハンドブック」のリリースが決定しました。日本語化に伴うマニュアル本として、同時に多様なユースケースを紹介し、さらには堀流、佐々木流、大橋流の使用法を盛り込んだ、ぜいたくなハンドブックにしあがっています。

そうなのです。このハンドブックは著者として、Lifehacking.jpの堀さんに、シゴタノ!の大橋さん、そして私という3人のコラボレーションによるものなのです。

堀さんは驚くほどの才能と精力の持ち主で、仕事をするたびに圧倒されそうになります。大橋さんのことは言わずもがな。私はお二人に後れを取らないよう、必死でコンテンツを補充しました。

すでにご存じの方も多いと思いますが、本書は電子ブックです。書店で買うことはできまん。ダウンロードでご提供する電子書籍だという点です。「原稿の編集、デザイン、組版にいたるすべてのステップを私が手作りしていますが、一般の書籍にひけをとらないところまで徹底的に作りこんでいます」と堀さんが書かれていますが、その出来には私も目を見張ります。

さらに見逃せないのは、電子書籍ならではのメリットがあって、なんと本がバージョンアップするのです! 一度でもお買い上げいただくと、その後は無料でバージョンアップ特典が受けられます。誤植はもちろん、内容の間違いや、新しい情報の追加などが入り、手持ちの本がどんどん価値を増していく、というわけです。

この書籍の情報は、「Evernoteハンドブック」のホームページ、ならびにツイッターのアカウント で随時お知らせする予定です。ダウンロード開始は3月2日を予定しています。

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エネルギーを節約するとやる気が下がってくる心理

うつ病など、精神疾患を抱えているのでない限り、心のエネルギーというものは節約しても、やる気は高まらないものです。

人の心は機械ではありません。機械であれば、石油などのエネルギーを使わなければ、その分節訳できます。しかし、人の心のエネルギーを節約しても、その分後でエネルギッシュになれる、などというものではないのです。

元気になるには元気を使う

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このことは、二度寝したからといっていきなり、覚醒レベルが高くならないことを確認すれば十分でしょう。目をスッキリと覚ましたければ、ベッドから出てシャワーを浴びて朝食を食べるに限ります。

感覚的に、元気のない子が体育の授業を見学してばかりいても、決して元気になっていかないと思えるでしょう。機械ですら、エンジンをかけてしばらく走行しないと、車が「温まらない」ものです。

やる気を出す基本的なやり方は、やる気を使って何かを熱心にやることです。今は疲れているから、と言って「やる気を充電」しようとしても、心境は好転しないはずです。

フィードバックが必要

これを説明しようとすると難しいのですが、やる気を出すということは要するに、狙ったクオリアを得ようとすることだと考えられます。要するに、何かをして、そこから得られるフィードバックが必要なのです。

何もしないでいると、フィードバックがほとんどないため、刺激にとぼしい状態が続きます。そうすると、主体は外界から何も得られないように感じられますから、心が活発になり得ません。活発でない心持ちを内的に、「やる気が出ない」というのですが、これはたんなる悪循環にはまり込んでいるだけなのです。

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