心理ハック
408 私たちは雑務好きだ
仕事上のパートナーが教えてくれた、とても面白い文章を見つけました。結城浩さんの「プログラマの心の健康」です。特に次のような一節は、プログラミングが全くできない私でも、耳が痛いです。
仕事がある程度の段階まで進むと、あちこちに歪みやアラが目立ってきて、全部「はじめからやり直したい」という気持ちが強くなってきます。これを私は「はじめからやり直したい症候群」と呼んでいます。この症候群の特徴は、以下のような言葉で表現できます。
- あっちとこっちが統一されていない のが気になる
- いまはAとBとCと別れているけれど実は汎用的なGで対応できるはずだ
- XとYがごちゃごちゃしていてわかりにくいので全体的に整理したい
- 要するに、全部捨ててゼロから作った方が絶対よいものになるのだ
でも、安易にはじめからやり直すと、たいていは失敗します。
結城浩「プログラマの心の健康」
http://www.hyuki.com/kokoro/
407 家計簿をつけるだけでお金が貯まっていく理由
絶対確実とまでは言えませんが、家計簿をつけないよりは、つけた方が、お金が貯まる可能性はずっと高くなります。会計の知識などが全くなくても、です。
これはおかしなことに思えるかもしれません。なぜなら、家計簿をつけることによって、収入が増えるわけではないのです。とすれば、家計簿をつけることによってお金が貯まるということは、家計簿をつけることによって支出が減ることを、意味しなければなりません。
なぜ支出を記録するだけで、支出を減らすことができるのか?
406 「衝動」をどうするか?
「衝動」。英語で言えばインパルスでしょうか。これの扱いには実に難しいところがあります。
「衝動買い」は普通良くないこととされています。しかし、「計画的に消費すると欲求不満が解消されない」と言う人もいます。そうした人にしてみれば、「衝動買い」をしなければ、同じものを買って物欲を満たしても、満たしたことにならないのでしょう。
405 「明るい気持ちになれない」とき
今ではそんなこともないでしょうが、私が子供の頃には、学校の先生はあまり子供がホラーマンガを読まないように、希望していました。言われるほど強圧的な先生というのはめったにいるものではなく、私が知る限り「読んじゃいけません」と言うような先生はいませんでした。「たまには明るいマンガも読んだら?」といった程度でした。
(とは言え、子供が小説を読む分には、明るい暗いをまったく問題にしなかったことを考えると、その辺の指導方針がどういう基準によるものなのか、よく分からないとも言えましたが)。
しかし当時から私にも、興味深いと感じられる現象ではありました。ある種の子は、ホラーマンガばかり、むさぼるように読む(だから私はその子の家に行って、全部読ませていただいたのですが)。なぜなのか?
404 『ニッポンの仕事777』(リクルートムック)に掲載されました
600p超の、分厚いムックです。
◆『ニッポンの仕事777』とは
「やりたい仕事を見つけること」と「その仕事をするために必要な知識・技術を学ぶこと」。本誌はこの2つのテーマを軸に構成された、お仕事カタログ&スクール情報誌です。
「やりたい仕事」や「理想の自分」を手に入れる時に、専門的な知識・技術の勉強が必要になる場合があります。そこで本誌は、「自分のやりたい仕事をする
ために学ぶこと」を重要なテーマとして設定し、自分らしく、より充実した毎日を、「学ぶこと」を通じて実現することを目指します。
http://www.news2u.net/NRR200829088.html
もちろん事典的なムックですから、普通の方が隅々まで読むような内容ではありませんが、この本にしてはお手頃価格かと思います。
全然この本の読み方としては、まっとうではないかもしれませんが、カイロや整体の項目を読んでいると、「ハガキを出してカイロを習おう!」と考えるよりも、「あ、この先生のところに行って、治療してもらおうかな…」という気持ちになりました。