旧ライフハック心理学

心理ハック

第6回マインドハック研究会@渋谷を開催します

気がつけば第6回です。

これまでの5回は、いずれも私の方で一方的にテーマを決めて参りましたが、今回は少し、テーマを公募させていただこうと思います。

まだ少々日にちがありますし。別にネタに詰まったわけではないので、ぜんぜん集まらなければ、来週にでも私がいつもどおり、一方的に告知させていただきます(笑)。

参加ご希望の方は、いつもの通り、「マインドハック研究会@渋谷参加希望」とコメント欄にご記入し、あわせてご希望のテーマがあれば、そこに追記してください。

他の点ではいつもと同じです。以下に詳細を告知させていただきます。

※この研究会はカウンセリングがテーマではありません。また、私はカウンセラーではありませんので、その点はご注意ください。

お申し込み

・お申し込みは、こちらのお問い合わせフォームから、お願いします。

※「マインドハック研究会@渋谷参加希望」とコメント欄にご記入ください

タイトル 第6回マインドハック研究会@渋谷

主催:佐々木正悟
協力:あすなろBLOG(パソナテック)
開催日程 8月25日(火) 19:00-21:00【開場は18:30】
場所 パソナテック本社(渋谷) セミナールーム(地図
定員 18名【定員になり次第、〆切とさせていただきます】
費用 4000円

タイムテーブル(予定)

18:30 開場
19:00 スタート
21:00 終了

※こののち、懇親会予定

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ストレスを癒すひとつの睡眠法-体験編

以前、シゴタノ!でこの紹介して以来、実はずっと自分でもやっていました。まずはどういう方法かを、簡単に引用しておきます。方法を知ったのは、『成功はゴミ箱の中に—レイ・クロック自伝』という本です。

今日ご紹介するのは、ちょっと前に話題になった『成功はゴミ箱の中に—レイ・クロック自伝』で、著者のレイ・クロックが直々に編み出したリラクゼーション法です。心理学的なセルフ・コントロールの技法や、ゲシュタルト・セラピーの技法に似ていなくもありません。(中略)

ベッドに入る直前に、時間をかけて頭痛のタネや考え事やネガティブな思い出を「消していく」のです。レイ自身の表現によると、黒板に書いてある文字を1つずつゆっくりと消し去るように、消していくのです。このようにして「頭の中をすっかり空にしてから」眠りにつくのでした。そうすれば3時間程度の睡眠でも、質がよいので十分に疲れがとれると。

「億万長者を生んだ男」の自伝ですから、常人を逸脱した忙しさに見舞われもしています。そうした人の「ストレスパージ」であれば、何か有効な方法を編み出しても、不思議ではないでしょう。私は彼のように忙しくなったことはないのですが、それでもこういう方法は役立ちます。

これを読んで以来、実際に毎日試しているのですが、けっこう時間がかかるような気がします。それでも、やるだけの価値はあります。これをやっても、3時間程度の睡眠では、私はダメですが、翌日に「ネガティブな感情」を持ち越すことがなくなりました。出来事は覚えていても、感情は忘れ去ってしまうのです。

私はよく思うのですが、意識的に集中して何かをやることのメリットは、無意識に任せておくより、それが速くできることです。私自身の経験では、留学中、意識的に勉強したのは英語のリーディングでした。そして無意識に任せておいたのが、リスニングでした。どちらも渡米前よりはできるようになりましたが、リーディングの方がずっとできるようになっています。

しかし単純に接していた時間だけでいえば、英語を読むより、「聞いていた」方がずっと多いのですから、意識的にやっても無意識に任せておいても同じなら、リスニングのほうができるようになっても不思議はないはずです。少なくとも同程度にはなりそうなものです。

「頭痛のタネや考え事を消していく」のには時間がけっこうかかると書きましたが、こう考えてみると、それを睡眠中無意識に任せて対応させると、はるかに多くの「時間をかけて」やらなければならないような気がします。そうして追いつかなくなると、「翌朝まで持ち越し」ということになるのではないか、と考えています。

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精神分析学から見たToDoリスト

かなり趣味的な考え方に思えるかもしれませんが、フロイトのどの本を読んでも、(フロイトについての本ではなく)タスクリストやGTDのことを思い出すことは、ごく自然にあることだと思うのです。

フロイトは「無意識的な行為の意味」ということを盛んに論じたことがありました。いまもってなお、「無意識的な行動の意味(真相)」を探ることは、精神分析学の中核の課題です。「無意識的な行動の意味」などというと、なんだかよく分からないかもしれませんが、たとえば「ど忘れ」は「無意識的な行動」です。

「うっかり忘れ」の「意味」

タスクリストをつくる目的の1つに、「ど忘れ」を避けることがあります。他にもいろいろな目的がありますが、「うっかり忘れること」を防ぐのは、たしかにタスクリストの目的の1つでしょう。ライフハックやGTDの「専門家」のような人であればともかく、一般のビジネスパーソンが「タスクリストを使う」となれば、その目的に「うっかり忘れ」を防ぐことがあるのは、ごく自然です。

しかし「うっかり忘れ」というのは、一般的な意味では、せいぜい「不注意」にすぎないことかもしれませんが、フロイトにとってはもっと奥深い意味があります。簡単に言うと、精神分析学的に「うっかり忘れ」は、「無意識的にはわざと」(変な言い回しですが)やることなのです。

たとえば、あるクライアントから「強い要請」のメールをもらっておきながら、それへの対応を「忙しさにまぎれてうっかり忘れる」。このような場合、フロイトなら決して、「本当にうっかり忘れたのだ」などとは考えません。意識の上ではそうでも、無意識的にはわざと、対応しなかったのです。なぜなら、対応したくなかったからです。

ですから先ほど使った「不注意」という言葉でも、「不注意にすぎない」などとは言えないわけです。むしろ、無意識が意識の「注意をそらせた」のです。こうした「無意識の力」に逆らおうとすれば、大変な抵抗に遭うことになります。あるいは、とんでもないものが飛び出してくるかもしれません。そうなった時に、大変な惨事を未然に防ぎ、「無意識の好ましからぬ振る舞いになっている原因」を取り除くのが、精神分析の大事な目標です。

無意識の抵抗

こういう発想からすると、タスクリストを使うというのは、無意識の抵抗を自覚することになります。そして、大変な抵抗にあうかもしれません。あるいは、とんでもないものが飛び出してくるかもしれません。タスクリストは、危険です。なぜなら、意識が直面したくないことに、直面するきっかけになってしまうかも、しれないからです。次の文章は、フロイトの「錯誤行為」に関する講義からの、引用です。

あるとき、どんな動機からかは自分にもわからないが、手紙を投函せず、数日の間、机の上に置いたままにしたことがあった。やっと決心してそれを投函したが、宛先人不明で返送されてきた。宛名を書くのを忘れたのだった。宛名を書いて、ポストへ戻って行ったらこんどは切手を貼り忘れていた。そこで、もともと自分はこの手紙を出したくなかったのだということを認めざるをえなかった。

こうした事例をフロイトは、いやというほど大量に集めています。反論したいという気持ちには、誰しもすぐになるでしょう。しかし、彼の記述をいろいろ読み込んでいくと、時に「放置されがちな細かい用事」は、「闇の奥」への入り口にも見えてくるから不思議です。

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運動がストレスに効果的な5つの理由

昨日の記事が「ストレスセルフチェック」でしたので、今日は自然の流れで「ストレス対策」。個人的な経験と、いくつかの「ストレス対策」を読んでみた限り、可能であるなら「運動」という選択肢をとるのが、いちばんいいように思います。

今回紹介する5つの理由は、次の書籍からの引用に近いものですが、本当は本を1冊お読みいただくのがベストです。厚い本ですが、読むのに骨の折れる本ではありません。ありきたりなことが書いてありそうですが、読めば意外なエピソードの連続で、きっと驚かれることでしょう。特に第4章の冒頭の、エイミーのエピソードは引き込まれるので、書店で見かけたら立ち読みしてみてください。

1.気をそらす

身体を動かすと、不安や焦燥感から注意がそれるということは、ほとんどの人が経験しているでしょう。著者によると、たとえば不安障害の人は、どんな気晴らしでも有効ということ。単なるストレスに対しては、明らかに気を紛らわせる効果があるし、多くの人はすでに実感しているはずです。

2.筋肉の緊張をほぐす

過剰なストレスに悩まされている人は、心と体が連動して緊張感を高めてしまう状態にあります。運動はこの悪い連鎖を断ち切る効果があるようです。著者は運動によって「筋肉の緊張が和らぐと不安も和らぐ」と述べています。

3.脳の資源をつくる

これは、運動によって神経伝達物質が増加させられる、という指摘です。その結果、恐怖をおさえる力が増大したり、ネガティブな情動を引き起こす脳の回路を、鎮静させる結果につながる、というわけです。

4.別の結果があることを教える

「教える」というのは、身体が脳に、ということです。たとえばパニック障害と呼ばれる障害では、交感神経系がコントロールできないほど活発になってしまって、心拍数が上がります。その自分の「ドキドキ」のせいで、たとえば「心臓が止まってしまうのではないか」と不安が高まり、いっそう心拍数が上がってしまうという悪循環に陥ります。

しかし、運動をしても同じ事が起こるわけですが、こちらは「起きて当然の結果」であるため、心拍数が上がっても、脳としては落ち着いていられるというわけです。このように、同じ身体症状が発生しても、「これはよいことだと解釈もできる」と思うと、そのことがストレスリダクションに役立つというわけです。

5.自由になれる

身動きができないということは、苦しいものです。私たちは寝ていてもいろいろと体位を変えるように、徹底的に身体を動かせなくなると、そのこと自体がストレスになります。認知心理学に、人は何かを認識できるというだけで、多少は達成感を得ることができるという仮説がありますが、おそらくそれよりも大きな達成感が、たんに身体を動かすことによってえられます。能力を持っているだけではなく、それを発揮することによって、自由になれるということです。

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とりあえず「ストレスチェック」を!

ストレスの害が盛んに言われていて、その対策も、そう難しくないものが数多く用意されている中、ひどいストレス反応を示していながら、そのままシビアな仕事をずっと続けて、大変やっかいな精神状態に追い込まれていることが、少なくありません。

そう難しくないストレス対策というのは、たとえばリラクセーションの技術であり、あるいは運動です。それだけでもまったく違った結果になるのですから、脳の血流がまったく滞った状態のまま、シビアなストレス因子に我が身をさらし続けないことです。とりあえず週の冒頭で、「自分でできるストレスチェック」をやってみてください。

なおこのテスト結果は、受ける時間帯や日付で、結果が変わってきても不思議ではありません。

▶【ストレスチェックのページ】へ

https://mindhacks.jp/stresschec

佐々木正悟のライフハックス心理学 via kwout

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