ライフハック心理学

心理ハック

120やる気のためにその1 全て書き出す

みなさんこんばんは。前回の「やる気とグズを再整理」の続き。まずは1番から。

1.やらなければならないことをすべて書き出す

この方法は、すでにいろいろなところで紹介されていますが、「懸案を書き出すことで、頭の中を空にする」というのは、ちょっとした比喩です。いうまでもなく、懸案を書き出したからといって、頭の中が空になりはしませんし、なってしまっては困ります。

心理学的には、その場で記憶しきれないこと(短期記憶の限界量を超えていること)を書き出すことで、懸案事項を整理しやすくなる、という意味に取れます。そうだとすれば、すっきりするのは実は「アタマ」ではなくて「キモチ」です。

もちろん、脳には感情を司るところも、記憶も司るところも、知性を司るところもあって、そういう意味では「キモチに関係するアタマがすっきりする」と言ってもいいのですが。

もちろん何もそこにこだわることはありません。「アタマがすっきり」でもかまいません。ポイントはすっきりするのが何かではなく、なぜすっきりするかです。すっきりする理由は、懸案事項に対して、とりあえず手が打てるからです。

「手を打つ」。つまり、書き出された懸案事項について、

1,やらないことにすること
2,真っ先に処理すること
3,徐々に処理すること
4,後で処理すること
5,いつかやりたいこと

などに分類できるし、しかも、似たような懸案はまとめることもできます。こうした、取捨選択、カテゴリ分類、優先順位をつけることなどを、「全部書き出す」ことで可能にするわけです。頭の中で、「短期記憶」に頼ってこれをやると、どうしても漏れが出たり、後から急に思い出したりして、堂々巡りに陥りがちです。そうなるといつまでも、「計画を立てる」の部分で足踏みが続き、「すっきりしない」というわけです。