心理ハック
自信を持つためのマインドハック
- 2009年03月11日 (水)
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「脱線記録ノート」の記事を読んで、ふと、タスクから脱線するときというのは、おおむね気が弱くなっているということを思い出しました。自分のやっていることに確信があるときほど、脱線せずに済んでいます。(なおこの「脱線記録ノート」のアイデア自体もとても面白く、Doingリストを連想しました。この件については後日)。
心理学で「自信を持つ方法」(あるいは自尊心を回復する方法など)についてはいろいろ述べられているものの、今回考えるのは一つだけにします。それは他人からの評価と、自信との関係のことです。
よく言われるように「人間は社会的動物」である上に、「」という傾向も手伝って、「評価など気にするべきではない」と努力して考えようとしても、依然として他人による批評は気になるし、自信の糧ともなれば、自信を喪失させもします。
これはこれで仕方がないとして、それでも一つ、気をつけていることがあります。一つのネガティブな意見や評価によって落ち込むことがあるのは受け入れるにせよ、一つのポジティブな意見や評価によって、同じように自信を取り戻せるようにしないと、おかしいと思うのです。
これは、ブログでも、彼女とのつきあいでも、プレゼンテーションでも、何であってもです。特に、セミナーなどのアンケート結果を見るたびに思うのですが、30のアンケート結果を得たとき、1つのネガティブな意見を、29の支持的な意見よりも重視している自分の心は、不健全というだけでなく、わざわざ他人への不信感を強めているような気がするのです。このバイアスを修正しようとするだけで、多くの場合、自信が回復します。
サイレント・マジョリティという言葉がありますが、「4.満足した」に丸だけを付けて、他はほとんど白紙で答えられているアンケート結果をあまり重視せず、「1.とても不満」に丸が付いていて、自分への批判がびっしり書き込まれているアンケートは確かに、たとえ1通であれ、心に突き刺さるものがあります。
よく言われるように、「批判には素直に耳を傾けるべき」だと思いますが、だからといって、「支持者の支持は軽んじてよい」ということにはならないはずです。聴衆に身をさらす側の立場からすれば、突き刺さるような批判に注意が向きやすく、これといった意思表明をしてこない「沈黙セル支持者」たちへの注意がおろそかになりがちなのは、当然といえば当然かもしれませんが、聴衆の側からしてみると、理由もわからないのにとつぜん「活動を無期限停止」にされたり、そこまで行かないまでも、スタイルが大幅に変わったりするのを見るのは、残念なものです。
批判に全く無頓着、というわけにいかない人はたくさんいます。それは自然なことだと思います。だからこそもっと、自分への支持に頓着するべきです。支持者の気持ちは平気で裏読みする(「本当は満足していないのに、とりあえずほめてくれている」)一方で、批判者の言葉はそのまま受け取るというのでは、全く不公平です。支持者と不支持舎をせめて公平に扱うことで(本当は支持者偏重でいいはずですが)、自信をかなり取り戻せそうなくらい人から支持されている人は、じつはたくさんいます。