心理ハック
4ヶ月でひととおりの英語を身につけるための4冊
- 2009年07月10日 (金)
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この4冊のリストは、「短期間で英語をなんとかしたい」という目的に特化したリストです。
私自身は、最終的には留学中に「英語は何とかなっていた」のですが、とつぜん単身渡米して、死なずに戻ってこれたのは、それまでにも「一応英語で最低限のことができた」からだったと思います。
その「ミニマムの英語力」を身につけたのは、結局受験でした。
ですからこの4冊のうち3冊は、受験勉強時に利用した参考書です。以前シゴタノ!でも書いたことですが、受験参考書に「英語学習テキスト」を求めるというのは、理にかなっていると思うのです。
ところで「ひととおり身につける」ということには、読み・書き・聴き・話すのいわゆる「4技能」が含まれると思いますので、その意味で「4冊」にしました。
「読める」ようになる目処を立てる 『ビジュアル英文解釈(Part1)』
以下はシゴタノ!の記事からの引用ですが、基本的にはこれにつきます。「読まずにこの本を評価する」ということを極力避けて、せめて1月はこれに没頭してみることをおすすめします。
実際の英文の中で、「英語についての知識」を活用するために、この本はとてもいいワークブックです。私は受験生時代、基本的には本書の知識だけで、英語学科に潜り込みました。
本書は30前後の「小記事」がありますが、特に初めの方は簡単なので、一日一パートなら余裕で読み切ることができます。解説も恐ろしく丁寧ですので、一人で悩まずにすむでしょう。
http://cyblog.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=680
「聞ける」ようになるとっかかりをつかむ アメリカ口語教本・入門用(最新改訂版)
厳密に言えば、これは「受験参考書」ではないかもしれませんが、私は受験時代にこれを利用しました。当時はまだ、「リスニング」の参考書が十分でなかったこともあります。(リスニングのない大学も多かったからです)。
内容が難しくないので、これをバカにしてしまう人もいますが、このレベルが全部聞ければ、アメリカの生活ではほとんど困らなくなります。しかしこの本の真価は、この本の著者が主張するように「話す」ことができるようになると、自然と英語が「聞ける」ようになる点にあるのです。なぜそうなるかというと、ふつうの日本人はこの本のように(すなわちアメリカ人のようには)発音しないため、発音しない音は「聞き落として」しまうのです。
人間の脳というのは不思議なもので、自分が発声しない音は聴覚が拾ってこないのです。ですから、日本語を「聴き」たければ、日本語の母音と子音を全部聞くことが必要なように、英語を「聴き」たければ、英語の母音と子音を全部聞くことが不可欠です。そのことを本書はよく教えてくれます。
「書ける」ようになる基礎を知る 『入門編 英作文のトレーニング』
受験生にとって、この本は難しい。しかし、きわめて優れています。英作文を自習で学ぶということは困難なのですが、この本で、自分がぜんぜん気をつけていなかった点を理解しました。その点に注意するだけで、注意しないと絶対に間違うことになるいくつかのミスをなくせます。
現在はもしかすると、若干入手しにくくなっているかもしれません。しかし、そんなに古い本ではないので、手に入れようと思えば手に入れられるはずです。
「話せる」ようになるとはどういうことか 『英会話ペラペラビジネス100』
これもまた、良書です。「話す」だけが受験参考書でないのはなぜかというと、私の大学受験当時には、スピーキングが試験される学校は皆無に等しかったため、そういう参考書もまた皆無に等しかったからでした。
私は本書をやはり、シゴタノ!で紹介したことがありました。次のように書いているのですが、少し補足したいことがあります。それは、「少なからぬ日本人が、流暢な英語を使っているが、聞かれたことに答えない」というところです。これがなぜ起こるのか、そして、どうすれば防げるかについて、来週の月曜日に「英語ハックセミナー」で共演者の堀E正岳さんにお伺いします。興味のある方はぜひ、このエントリの最後をお読みください。
どうしても知っておきたいフレーズが、対話中に登場するという、しごく一般的な形式に沿ったテキストなのですが、そのフレーズがきちんとしているのです。また対話も、それなりに自然なものです。
以上だけでも充分ですが、本書が特にいいと感じられるのは、「とっさの言い回し」よりも「答える姿勢」を教えてくれることです。当たり前といえば当たり前のことなのですが、「聞かれたことに、簡潔に答えよ」というのが、本書で何度も繰り返されているメッセージです。
本書の著者は外国人です。著者に言わせると、「少なからぬ日本人が、流暢な英語を使っているが、聞かれたことに答えない」らしいのです。理由は様々でしょうが、やはり私たちは、流暢に話したいという意識が強すぎるのかもしれません。
http://cyblog.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=744
あすなろBLOGセミナー「勉強法 + 英語ハックス」開催のお知らせ
7月13日(月)、あすなろBLOGセミナー「勉強法 + 英語ハックス」を、Lifehacking.jpの堀正岳さんとふたりで、銀座にて開催いたします。
セミナーの主旨は、拙著『』『』(いずれも日本実業出版)の出版記念も兼ねた、斬新で効率的な勉強術です。本に盛り込めなかった内容を中心に、熱く語っていきたいと思います。
『』の共著者、堀さんは、アメリカ生まれで高校もアメリカの高校を出ています。そんなこともありますから、『』に書ききれなかった方法論が、まだまだあります。その辺を開陳するのも、今回の目玉になると思っています。
そのほか様々な話題までまんべんなく、求められるがままにお伝えしていく予定です。
タイトル あすなろBLOGセミナー「勉強法 + 英語ハックス」
お申込:こちらのお問い合わせフォームから
※「勉強法 + 英語ハックスセミナー参加希望」とコメント欄に必ずご記入ください主催:あすなろブロガー 佐々木正悟・堀E正岳
協力:あすなろBLOG(パソナテック)
開催日程 7月13日(月) 19:00-21:00【開場は18:30】
場所 銀座TSビル4F パソナ研修室4C(地図)
定員 120名【定員になり次第、〆切とさせていただきます】
費用 3000円
※懇親会あり(会場・費用とも別になります)