心理ハック
心理ハック 「気持ち」を文章に変えてみる
- 2009年12月04日 (金)
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ひどく、ドライなハックのようですが、実はごくありきたりな心理ハックです。「論理療法」や「認知療法」と呼ばれている心理療法にある考え方で、その応用例もいくつかあります。
「気持ち」を文章に変えてみる
目の前のスクリーンに向かってでもいいですし、手元のメモにでもいいので、「ネガティブな気持ち」になって苦しくなったら、その「気持ち」を「文章」に書き落としてみましょう。
「気持ち」を文章にするのは難しい、小説家でもないし、そんなことできっこない、と言わずに、不完全でよいからやってみることです。もともと、あますところなく自分の気持ちを文章に表すなど無理なことですが、不完全でよければできるはずです。
やってみるとわかることですが、「気持ち」というのは、文章に落として見ると、非常に「しょうもない」ものだとわかります。例えば「仕事をしたくないキモチ」を文章にしてみましょう。説得力もなく、論理的でもなく、言い訳にもなっていない。そんなものではありませんか?
効用 「キモチ」を過度に大切にしないようになれる
多くの人は自分の気持ちを、それはそれは大事にしています。それはそれで大切なことではありますが、そのためにかえって自分自身を苦しめていることも、少なくありません。
「気持ち」を大切にするあまり、ある仕事はいつまでも先送りになったり、凹むとその原因になった事件のことを反芻したりします。思い切って気持ちを文章にしてみましょう。どう見てもたいしたことには思えないでしょう。だから忘れたり、無視したりすることもできるわけです。
「気持ち」はそんなふうに扱っていいものではない、と言われるかもしれませんが、もしかするとそうでもないことに気づきたくないばかりに、文章に直そうとしないのかもしれません。