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心理ハック

心理ハック 「悩める自分」へ向けて書く

  • 2009年12月04日 (金)
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あちこちに連載を書いたり、本を出していますと、「佐々木さんはなぜ、文章を書き続けられるのですか?」と尋ねられます。この質問は、本当によくいただきます。

文章の善し悪しや、内容に納得できるかどうかはともかく、「書き続けられる」ということ自体が感心に値する、と言われるのは、飛び上がって喜ぶほど嬉しい話ではありません。とはいえ、質問に答えようとしてみると、逆に質問を返したくなるのは、よくあることです。

「ではなぜ、あなたは文章を書きたいとそんなに思っているのに、文章を書けなくなるのでしょうか?」

この逆質問に対しても、色々な答えをいただきます。

「ブログを書くのであれば、炎上が怖い」

「ネタに詰まる」

「他人に有益な情報とは何かが、わからなくなる」

「時間がない」

「悩める自分」へ向けて書く

いずれももっともです。つまり、私もまったく同様です。ただ、こういうことで悩むことは「想定の範囲内」ですから、最初から対策を考えてあります。

私の対策とは、「詰まったら、自分に向かって情報発信する」という方針を思い出すことです。少し詳しく言うと、自分とまったく同じ人が、自分の知っていることを知らないばかりに、ひどく困っていると想定して、自分の文章を発信するのです。

効用 あまり悩まずに文章が書ける

この方針によって、炎上を恐れる必要はそれほどなくなりますし、ネタに詰まるということもあまりなくなります。「他人に有益な情報」よりも、「過去の自分に有益な情報」であり、時間がなくても「自分を助ける」気にはなるものです。

「過去の自分に情報を送っても、意味がない」というのであれば、「自分にそっくりな人」へ向けて送るのはどうでしょう? そんな人間がいるわけがない? 私は自分をそこまでユニークな存在だと思っていないので、そんな人もいるに違いないと、むしろ考えてしまうのです。