心理ハック
心理ハック Toodledoと自分の行動を一致させる
- 2009年12月10日 (木)
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Toodledoやタスクシュートで、時間を見積もって、その計画通り行動できる私を大変不思議がる方がいらっしゃいまして、「どうしてそんなことができるのか?」と尋ねられます。これは、ことを反対にとらえると、簡単に実行できます。
Toodledoと自分の行動を一致させる
GTDにネクストアクション、つまり「次にやること」という有名なキーワードがあります。これが現れたときにも、同じ問題に直面する方が多いようです。「次にやること」が「経費精算」だとして、それをどうしてもやりたくなかったら、どうすればいいのか?
その時に、GTDから逃れてしまって、自ら大海へと脱走してしまっては、なかなか二度と、GTDの網の中に戻るのは困難になると思います。困難なタスクが現れたときには、必ず脱走するという行動がクセになる危険性もあります。
そうは言っても、「難しいタスク」からどうしても逃れたくなることは、あるでしょう。それも、十回に九回くらいはそうなるかと思います。
そこで、大海に脱走するかわりに、網の形を変えたり、網を広げるという方法をとるのが現実的です。私はToodledoをそのように「変形させて」います。
「経費精算」がやってきたときやりたくなければ、「経費精算をサボる」というタスクをそこへ追加すればいいのです。時間も見積もりましょう。何分サボれば、気持ちが変わりそうでしょう? 三十分? とりあえず三十分サボりましょう。
そして三十分後、また「経費精算」がやってきて、またサボりたくなるかもしれません。では、「経費精算のサボリ時間延長」というタスクを追加すればいいのです。もちろん自分の好きなだけ。
これをやると、「今日の終了予定」もしくは「今日の就寝時刻」がどんどん遅くなっていきます。しかしこれこそが、「自分で選択し、その結果を受け入れる」ということに他ならないはずです。GTDやToodledoの網から大海へ逃れたとしても、時間が止まって、その間自由な活動ができるわけではないのですから。
効用 自分が何をしているかがわかる
「そんな馬鹿げたことをやっていられない」と、現におっしゃった方がいらっしゃるのですが、それはタスクリストに「サボる」と追記することを指すのでしょうか? しかしToodledoに記録される内容は、ただたんに、自分自身の行動を忠実に反映しているにすぎません。
これは心理学をかじると痛感することですが、人は自分の姿を心の中で美化しがちです。「経費精算か・・・うーん・・・」とつぶやきながら、ブルーマウンテンを入れて、それをすすりながら、『人はなぜ先のばしするのか?』といった本を読むのは立派な行動でも、Toodledoに「サボる」と書いてから同じ事をやるのは、馬鹿げているでしょうか?
あるいは、Toodledoに「サボる」と書くのは、時間のムダでしょうか? こちらはすぐ慣れますし、慣れれば5秒くらいしかかかりません。コーヒーを一口飲むほどの時間です。