心理ハック
時間を見積もるためのライフハック
- 2010年02月16日 (火)
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本当は、「時間を正確に見積もること」などに、それほど執着しなくていいと思うのですが、私が提唱しているのは「タスクシュート仕事術」であるため、どうしても「時間が正確に見積もれない」という悩みを訴えられるわけです。
そこで、時間を正確に見積もりたい人のためのライフハックを。
ストップウォッチでラップタイムを取る
シゴタノ!の火曜日に隔週で書かれている新井ユウコさんの記事に、メール処理にかかる時間を見積もる方法が、書かれていました。
記事ではiPhoneの時計アプリを使う方法が紹介されていましたが、ふつうのストップウォッチがあればできる方法です。
メールを一通返信するごとに、ラップタイムを取るという方法です。そうすれば、「1回のメールチェックにかかるだいたいの時間」が分かるというわけです。
この方法を使えば、メールチェック以外のタスクにかかる時間も、だいたい見積もれるようになるでしょう。
すぐ返信できる短文メールも、長くて対応に手間取るメールも、すべて一緒に処理して、時間を計測します。一通処理したらラップボタン、一通処理したらラップボタン、この繰り返しです。(中略)
ラップタイムを見て、一番早いタイム、遅いタイムを見ます。それが、現在メール返信にかかる時間の最小値、最大値です。
この二つがわかっていると、今日来ているメールは40件だから、1件につき平均2分で80分あれば処理できるな。でも、昨日送ったメールの内容は重要そうだから、丁寧に返信しないと。追加で10分くらいは必要かもしれないな。
というふうに、メール返信の所要時間に、大体の目安を持つことができます。
とりあえず見積もっておけば、時間は見積もれるようになる
とはいえ、どうしても誤解される方が少なくないのですが、「タスクシュート仕事術」において、
・時間を正確に見積もらねばならない
・タスクシュート仕事術では予定に縛られる
この2つは、誤解です。なぜ誤解かはちょっと脇に置いておき、次のように考えてください。
「タスクシュート仕事術」ではまず
・時間は適当に見積もる
・時間はいつもどおりできるだけ自分の自由に使い、自由にできない分はいつもどおりがんばり、人に拘束されている分はいつもどおり拘束されるが、ただし正直に記録する
・時間を見積もってもタスクは予定ではない。開始時刻は指定しない。終了時刻も指定しない。増やす情報は見積もり時間だけ
これが入り口の原則です。
まずは家計簿をつけるように、時間簿をつけてください。家計簿をつけるときには使った金額を正直に記録するでしょうし、家計簿をつけたからといって急に節約家にはなれないでしょうし、予算どおりの支出になるはずもありません。
本来、時間の使い方を修正し、調整するのは、記録を取ってからのことです。しかし、記録をとってからだと、記録を取るまで始められません。だから、適当に(いいかげんに、おおざっぱに、気の向くままに、とりあえず、ほか何でもOK) 時間を見積もり、タスクシュート仕事術を始めつつ、記録を取るのです。
参考URL
▼Toodledo特集
https://mindhacks.jp/2010/02/post-1884
▼メール対応に要する時間を、iPhone時計アプリを使ってざっくり見積もる方法
http://cyblog.jp/modules/weblogs/3217