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ぐるぐる思考から逃れるちょっと精神力の要る方法

  • 2010年03月19日 (金)
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先日、スタッフの方とお話ししていたとき、「グルグル思考」という言葉を何度か聞きました。「いやなことがぐるぐるぐるぐる、頭の中を回り続ける」という何ともいやな心理状態を指す言葉のようです。

まず真っ先に疑問に思ったこととして、なぜ「いいことがグルグル巡ること」はないのか? この理由はふたつ考えられます。よくこのブログでも言っているとおり、人はまず、いやなことをいいことに優先して考えるから。

もうひとつ考えられるのが、いいことがグルグル巡っていても、そこには何も悪いことがないため、そのことをわざわざ人に訴えることが少ない。つまり、多くの人がけっこう「いいことがグルグル巡っている」にもかかわらず、そのことをあえて話題にしていない。

後者だとすれば、実はそれは残念なことです。アブラハム・マズローが発見したように、「素晴らしい体験について頻繁に話題にしていると、素晴らしい体験ことを思い出しやすくなり、思い出すこと自体が素晴らし体験になる」という良循環に恵まれるからです。

しかしそうは言ってもまずは、「いやなことグルグル問題」を何とかしたいでしょう。私はスタッフの人と別れてからいろいろ考えてみたのですが、当面自分が採用している方法は、「もっとずっと難しいことを考える」というものでした。

リラクセーションはイマイチ役に立たない

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いやなことが頭の中をグルグル巡っているときに、レモネードを飲みながら、1/fのゆらぎのCDをかけて、安楽椅子に寝そべっても、どうも気持ちがさほど良くなりそうにありません。人にもよるとは思いますが。

なぜなら、インパクトが弱すぎるのです。うまいたとえが見つかりませんが、ホラー映画を放映中の大画面テレビの脇に、キティちゃんのマスコットが置かれてあるような弱々しさです。

そういうわけで私は、「いやなことは考えない」とか「リラクセーションのハーブティを飲む」などのやり方をとらず、たとえばを読んだりします。頭の全体を使わなければ理解できないような本を読んだりしないと、「頭の片隅」にあるネガティブな感情を振り切れないように思うのです。