ライフハック心理学

心理ハック

「不安になる」のは正常なこと

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あなたの不安、見積もります」を書いている者としては、このネタはスルーできません。(と無理矢理絡んで導入)。

私は、未来に不安を感じたり、「水平線のかなたにある魔法のバラ園」に憧れたりして、ともすると現在の生活から逃避していないだろうか?
私は、過去の出来事──すでに決着のついたことがら──を後悔するあまり、現在をも傷つけていないだろうか?
朝起きる時に「今日をつかまえよう」──この24時間を最大限に活用しよう──と心に誓っているだろうか?
「今日一日の区切りで生きる」ことによって、人生をもっと豊かにできるだろうか?
以上のことをいつから始めるべきか? 来週から?……明日から?……それとも今日からか?

不安で何も手につかなくなった時のための5つの問い
http://cyblog.jp/modules/weblogs/3838

カーネギーに付け加えようとは不遜かもしれませんが、「不安」は多義語ですから、ちょっとちがった視点から。

人が、悩んだり苦しんだり不安になるというのは、「そうなるべき場面」においては正常のことであり、不適切な不安を過剰に感じるのは、好ましくないのです。

ただ、時として人はそもそも、自分の不安が正常な不安か、それとも不適切な不安であるかを、考えても判断できなくなることもあります。そんなとき、助けてくれるはずの人が、カウンセラーだったり精神科医だったりします。

判断がそう容易でないケースは、そこかしこにあります。たとえば、目の前に、締め切りが迫っている仕事があるが、それほど遅れていないのに、仕事を終わらせようと不安が募るのは適当か不適当か。

何とも言えないところです。だからといっていちいちカウンセラーに相談するのも手数でしょう。全く不安を感じないというのはおかしいかもしれませんが、それこそ「不安で仕事が手につかなくなる」というのも不適当。しかし、「ほどよく不安になる」ということは意図してできることではありません。

そこで、ほどよい不安—ほどよい緊張感という狭い立場に立つために、精妙なタスクリストというのが役に立つのではないかと、思っています。「このペースなら、今日の何時には終わる—そしてそのペースを守れば、何月何日には終わる」と知ることができれば、過剰な不安からは逃れられ、根拠のない楽観に陥ることもなくなるわけです。