心理ハック
Evernoteが優れている2つの理由
「情報は1冊のノートに」とか「情報は1つのiPhoneに!」などと言われるまでもなく、全ての情報はたったひとつの「脳」がストックして処理しています。そう、あなたの「脳」にです。今お読みのこの情報にしても。
もしEvernoteよりも優れた情報管理ツールが登場すれば、たとえ私であっても、そちらへ乗り換えるべきでしょうが、今のところそういうことにはなりません。どんな情報管理ツールが優れているかという基準は、いつも次の2点のみで計ることができます。
・無限に近い情報をストックできる
・膨大な情報量になっても検索して見つけ出せる
このレベルが高ければ高いほど、情報収集の心理的なブレーキがかかりにくくなります。この2点を満たしていないと、どこかで情報収集に「手加減」を加えてしまうのです。
たとえば、あらゆる情報をメールボックスに「あとで読む」ことにして放り込むという方法も、やり始めたの間はうまくいくのですが、受信トレイがたくさんの「あとで読む」メールで埋まるようになると、何となく「あとで読む」でメールしたくなくなります。
そのような心理的ブレーキが、頭で覚えておく方法でも、昔懐かしいOneNoteで収集するやり方でも、自然とかかってしまうのです。「これは取っておくほど大事じゃないから」という気持ちが芽生えるのです。
自分で書き留めるメモであろうと、ウェブクリップだろうと、写真メモだろうと、音声メモだろうと、この問題はついて回ります。着地点が膨大な情報であふれかえることに嫌悪した辺りから、情報収集の上限を意識しはじめ、収集量が頭打ちを始めます。
情報量が伸び悩むこと自体よりも、その伸び悩みを生み出す心理的な要因こそが問題なのです。