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私のin-boxはどこにある?

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Lifehacking.jpの堀さんのGTDセミナーを聞いてから、時々考えるようにしていることが「私のin-boxはどこにある?」です。

とりあえずあまり考えることもなく、以下の3つは容易に思いつきます。

1.Evernote
2.Gmail
3.Toodledo

1はなんといっても真っ先にあがります。たいていそこに放り込んでいるからです。ほとんど何も考えず。メモ、写真メモ、音声メモ、日記、Twitterのログ、ウェブクリップ、ファイル、その他、何でも、かんでも。

2はまあいいでしょう。このin-boxはなくなりません。なぜなら私が放り込むのではないのにメールがここに集まってくるのですから。

3も今回はいいでしょう。やらなければならないことは、ここに集めます。1も3も2のGmailに集めればいい、という意見もありまして、それも1つのやり方でしょう。ただし私は時間を見積もらないとタスクに手がけられないからそうはいきません。さらに、Gmailにはラベルはあってもフォルダはないので、資料参照時の利便性がEvernoteにはどうしても劣ります。

そして1に話を戻します。「何でもかんでも」の中には、「忘れたいもの」がはいります。この点がなかなか特別です。Gmailでも同じことができそうですが、Gmailにはスパムメールというものがはいってくるので、同じ使い方ができないのです。

イヤなことは、大事なこと


時に全く残念ながら、心理学的に「イヤなこと」=「大事なこと」というのは真実です。常に真実ではありませんが、時に真実です。狂犬に噛まれました。イヤなことです。実にイヤなことです。でもおかげで人は、狂犬には注意するようになります。

忘れたいことは、忘れがたいものです。脳はそのように機能します。忘れたいことを片端から忘れられるとすれば、それは1つの才能であり、もしかしたらちょっとした脳機能障害かもしれません。

フロイトが「抑圧」と名付けた心理機能は、今では信じない人が大勢かもしれませんが、なかなか大事な話なのです。

忘れるために、「捨てる」というだけでは十分ではないのです。なぜなら、「忘れたいこと」は「大事なこと」かもしれないため、脳はあっさり捨ててはくれません。忘れようとしても忘れられないのはそのためです。

忘れるためには、「いつでも思い出せるゴミ箱」に捨てる必要があるのです。この矛盾した要請にEvernoteは応えてくれます。イヤなことがあったら、Evernoteに放り込みましょう。忘れてしまっても大丈夫。思い出したくなったらいつでも検索できるのですから。

と思えば、忘れることができるものです。