旧ライフハック心理学

心理ハック

メールの先送りを防ぐマインドハック

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何事も「ちょっと取りかかっておく」だけでもその後取りかかるのがずっとラクになります。そして、アナログな作業に比べ、デジタルは「ちょっと取りかかっておく」のがとても簡単です。

シゴタノ!の大橋悦夫さんが、「あすなろブログ」の中で、

「返信が必要だ!」と思ったら返信ボタンを押す
http://blog.pasonatech.co.jp/ohashi/14521.html

というライフハックを紹介されていました。私はこれを、ずっと実行していたのですが、なぜそうしていたのかを忘れていました。『』を読んでいたのでした。

これは、一見したところ大したライフハックに思えないかもしれません。たしかに、「取りかかる」といっているものの、何一つやっていないといえば、そうです。ですが、先送りとは、「やろうかと思ったときには、なにもしないこと」と定義してもいいのです。

そんなクセを壊し、何らかの形で作業を「前に進める」ことができるなら、ただ先送りするよりはずっとマシな結果を手にできます。

ちょっとのモチベーションも完全には無駄にしない


私のブログを読んでいただいている方にはご承知の通り、私は「やる気」(精神力)というものは有限な上に十分ではないと思っています。ですから、何かを少しでも「やる気」になったら、それをかなぐり捨てるのはとても危険なことです。

ちょうどそれは、生活費がカツカツなのに浪費するようなものだからです。

メールをざっと読んで、「あとで返信しよう」と考え、何となくスルーしている人は少なくないと思いますが、この何気ない短い時間の間に、少なくとも3つの無駄が生じています。

・その場で少なからず「返信しよう」という思いが生じたのに、実行しなかった
・「あとで返信しよう」と思ったこと自体(その場で返信すればこの感情は発生しない)
・同じメールをもう一度読むことになる

この種の無駄が増えれば増えるほど、心理的苦痛は増加します。とはいえ、なかなか読んですぐ返信、というわけにはいかないかもしれません。そこで、

・「あとで返信しよう」という思いが発生したところで「返信ボタン」を押す。(最初にあげたライフハック)
・あとで読むメールは、なるべく読まずに済ませる

という方法論になります。「返信したい」という思いを完全にむげにしないことと、読む精神力を節約することで、少しでも精神的に救われた状態を確保しておこうということです。