心理ハック
Doingリストを導入する前に
Doingリストについては今、そこにある未来:脳内バイパスを作る Doing リストの実践例 | Lifehacking.jpをお読みください。今ある中ではベストのエントリはこれです。
娘の様子を見ていて、思ったのです。Doingリストを使うのは、実は難しい。今1歳3ヶ月の彼女にはもちろん無理として、では、いつになったら使えるようになるのか?
明らかに、7歳の時には無理でしょう。白紙のDoingリストを平気でほっぽらかしにして、自分が何をやらなければいけないかを忘れてしまっている自覚すら持てないままに別のことをしているに違いない。
じゃあ、今の自分自身はそうではないと言えるのか?
Doingリストは紙ですから、私が脱線したとしても、そのことにいかなる警告も発してはくれません。最終的に脱線から戻りたければ、短期間でそのことを教えるタイマーが必須なのです。好みにもよりますが、8分程度に1度は「アラーとされる」事が必要なようです。
脱線がいかに高くつくかを自覚できてから、Doingリスト
何かをやろうとして、それ以外のことをはじめてしまって、最初にやってい事に戻れなくなり、しかもそのことに気づきもしない。
でもこれは、後で高くつきます。ある種のこと(たとえば書棚整理など)は、途中で困難に出くわして脱線して結局やめてしまうなら、はじめから何もしない方がずっといいくらいです。なぜならやめたところ前後に、元はなかった混沌が生まれてしまっているからです。
そういうことがなくても、途中まで作業をやりかけてやめてしまうと、その作業をやったかやらなかったかがわかりにくくなる上に、手がけるために要した決断と集中力が無駄になるので、損です。
「なかなか取りかかれない」という問題があるとおり、取りかかっているということ自体の価値は大きいので、やったところまでを明確に区別しているのでない限り、途中でやめる代償は大きいのです。
しかしこのようなことは、脱線している真っ最中には、なかなか気づきにくいのです。職場で誰かに話しかけられれば、これを無視はできない人が多いでしょう。会話による作業の中断を拒否したり、そのことをDoingリストに平気で書けるという人は、作業へ集中したいという意識がもともとかなり高い人です。
そうでない人は、何か外的な刺激によって、強引に「作業に連れ戻して」もらわなければなりません。タイマーは音を鳴らしてくれるので、その役に立ちます。できれば、iPhoneなどを使うことで、「今何をやっているはずか」まで知らせてもらうとよいでしょう。「Doingリストを付けているか?」という問い合わせまでもらえれば万全です。