心理ハック
「すぐやれ!」と言われてもなかなかそうはいかないので
この本を私が読んだのは、2003年のことです。留学から一時帰国していたのだと思います。
もうずいぶん昔のことになりますが、依然として、息長く売れ続けている本です。この本は、主張をひとことで言い表せることのできる本です。「すぐやれ」です。
それだけですと1行で終わってしまいますが、もちろん本書はちゃんと一冊、面白く読める本に仕上がっています。何が書いてあるかというと、
どんなときに私たちは、「すぐやる」事をしないで、「こざかしい言い訳」にエネルギーを費やすのか
ということです。それだけのことを書いていけば、一冊の本になり、うまく書けば世界中で読まれるベストセラーになるのです。なんだか勇気が湧いてきませんか?
テーマは時間管理
冗談はともかく、私はアメリカでしばらくの間、本書を片手に「あれもすぐやる」「これもすぐやる」というやり方をはじめました。程なくして「かなり無理がある」と気づくようになりましたが、それでもがんばり通そうとしてみました。
結果として、「ライフハック」に急速に傾いていったのです。この本が私の「ライフハック」のすべてではありませんが、ライフハックを考える大きなきっかけとなっていることは確かです。
「すぐやる」事がとてもいいことだとわかっていてもなお、私がすぐやることができないのは、
1 疲れる
2 大きすぎて、一度にやりきれないことがたくさんある
3 2つのことをいっぺんにはすぐできない
4 「後ですぐやる」という方法は、忘れることが多い
などが理由でした。
実はこの4点、すべてある程度まで「心理的に」検討することが可能です。1番目は生理的でもあります。2番目と4番目は「展望記憶」と「時間心理」が関係してきます。3番目は「注意」。
つまり、
・原則的に、「やるべきことはすぐやる」というのが理想だが、そうはいかないのが現実で、それを「時間心理」という側面から考えて、よりよい方法を提案したい
と思うようになりました。今ではそれがそこそこやれるようになっています。自分には波があるけれど、それを認識することで「すぐできなくても後でならできる」という状態も実現できます。
来年1月のセミナーで、それをお話ししたいと思っています。
2つの会場で、別々の日に開催
ここからはセミナーに関する事務的な連絡になります。
今回は、皆様のご都合を少しでも考慮させていただきたく同一のテーマで、別々の日に、ことなる開場で開催します。
第1回は1月20日(木)に
ITメディア会議室 ( 子(ね) )で開催します。▼詳細はこちら
http://kokucheese.com/event/index/6674/第2回は1月25日(火)に
「呉服橋・パソナテック」にて行います。
なお、1月20日(木)と1月25日(火)のセミナーは、ほぼ同じ内容で開催いたします。ご参加いただく方には、いずれか一方のみお申し込みくださいますよう、お願いいたします。
「時間は管理できない」と、時に言われるテーマですが、「でも時間のことで困っている」という方に、ぜひご参加いただけたらと思います。