ライフハック心理学

心理ハック

「気づいたらもうこんな時間!」を防ぐための3つのポイント

予定表をしっかりと作り、タスクリストなどもよく整理しているのに、なぜか時間がすぐ足りなくなる。という人の場合、単に仕事が多すぎることがほとんどですが、なかには傍目にわかるほど「ダラダラ」して、時間を浪費しているというケースも見られます。

時間を浪費するパターンには、典型的なものがあります。今回はそれを取り上げてみますので、「どうしてももっと時間が欲しい!」という人は、自己チェックしてみてください。

「打ち切る」事が苦手


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仕事の中にはどう考えても、一日で終わるはずのないものもありますし、「完成図」がはっきりしないものもあります。

たとえば会議の資料やプレゼンテーションのスライドに、明確な完成系などありません。実は書籍原稿やブログでも同じです。凝ろうと思えばいくらでも凝ることができますが、凝ったからみんなが喜んでくれるとは限りません。

挨拶や歓談も同じです。ここまで喋ったから、はいおしまい、という明確な線引きがないため、感覚的な「Fin.」に頼るしかありませんが、それに自信が持てない人は、いちばん遅くまで残っていられる人に、ついあわせてしまうのです。

テニススクールなどに通っていても、いつも真っ先に帰る人と、最後まで居残っている人は、決まって同じ人です。必ずしも真っ先に帰るべきだとは思いませんが、「時間がない」のにいつも最後まで居残っているというのもおかしな話です。

人と関わる時間が多すぎる


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打ち切れないこととも関係ありますが、おしゃべり、ツイッター、Facebook、Mixi、スカイプ、メール、電話、会議、ランチ等々に、多くの時間をつぎ込んでしまうパターンです。

自分がとことんそれが大好きで、それなくしては人生が色あせる、というのならまだいいのです。むしろ問題なのは、話し好きにつきあわされ、イヤなのにつきあって黙って聞いているという人のパターンです。

もちろんそういう人にとって「会話を打ち切る」のはまず無理でしょう。ですから、ログを取るようにすることです。ここ1ヶ月の間に、誰それと、何十時間何十分おしゃべりしたのか。(しかもしたくもないのに!)その記録をじっと眺めてみましょう。何かしら行動が変わるはずです。

途中で窓の外を見る


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仕事において、難しいのは取りかかることだ、とはよく言われます。しかし、中にはせっかく取りかかっておきながら、5分もしないうちに窓の外を眺めて、黄昏れてしまう人もいます。

本人は意識していないかもしれませんが、この「黄昏」の直前に、「何かを見た」のです。実行をためらわせるような、メールや書類です。「これ、どうしたものかな・・・」と思って、ふと窓の外に目を逃がしてあげたくなったのです。

こうした機会を逃さないようにしましょう。この「黄昏れさせる問題」は、なくなればそれだけで時間の節約になり、かつ精神的に楽になれるような課題です。つまり、真っ先に撲滅するだけの価値のある問題です。

たとえ一時は黄昏れていても、いつまでも黄昏続けているわけには行かないはずですから、この問題は何らかの形で解決されるはずなのです。そこで

1.どうしてその問題を目の当たりにすると黄昏れてしまうのか
2.どうしてその問題に対処するつもりになったか
3.どうやってその問題を片付けたか

以上を記録しておき、次回以後、必ずまたやってくる「黄昏れさせる問題」への対応策とします。そのデータベースが蓄積されれば、今よりずっと時間は節約でき、今よりずっと楽になれるはずです。