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心理ハック

タスクシュートによる先送り対策

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とても簡単です。タスクシュートで仕事をしていれば、ですが。

開始時刻を入れてしまうので、始めざるをえない気分になる。

前の行の終了時刻と間を空けたくないので、タスクが終わると同時に、次のタスクの開始時刻を入れてしまいます。

そうすると、もう始まっているので、始めるしかないのです。(おかしな表現ですが。。)

そうしない場合には、休憩タスク等を追加することになりますが、意外と、一行追加するほどでもないな…という気分になって、始められてしまいます。

Strategy for Simple Life: タスクシュート習慣化中。

というわけなのです。

「そんなのは、何かに縛られているようでイヤだ!」という声が、盛んに聞こえてくるのですが、よく考えてみてください。これは、心理的なことを言っているのです。上記引用では、「先送りにするのが面倒になる。だから手がけてしまう」という心理的転換が起こっています。

もしそれが起こるのがイヤだということになると、「いつまでも先送りしていたい。先送り気分にずっと浸っていたい」ということになります。

「今の気分」にあわせる


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タスクシュートの特徴の1つに、「現実をかなり正確に反映したタスクリストになっている」ということが挙げられます。

ふつうにTodoリストを作ると、リストそのものが意味しているのは、ある時点での「やろうと思ったこと」です。買い物メモでもそのことにかわりはないわけです。

買い物メモならそれでいいわけですが、一日以上の行動に関するリストとなると、もっと面倒な問題が起こります。「ある時点でやろうと思ったこと」のリストが、1分ごとに古くなっていくのです。

状況は1分おきに変化しますが、リストは変化しないため、「ある時点でやろうと思ったこと」のリストを「今やろうとしていることのリスト」として眺めると、実行者である自分自身にとって納得がいかなくなるのです。

タスクシュートでも、リスト自体は変化しないだろうと思われるでしょうが、重要なちがいがあります。

・各タスクの開始時刻(開始した場合のみ)
・1日の業務終了時刻

この2つの情報がリアルタイムで目に入るため、リストが現在の自分の心境を反映しているかどうか、さらには反映させたいかどうかを、常に問われるわけです。「さっきはこのリストでいいと思ったけど、今となってはもうイヤだ!」と思ったら、リストを即座に書き換えます。そうすることで、「現在の自分の心境を反映する内容」に修正します。

この度重なる修正こそが、先送りを未然に防ぐために欠かせないのです。なぜなら「先送り」とはいつも「今現在」してしまうことだからです。