ライフハック心理学

心理ハック

006 仕事モードに悪影響を残す6つの習癖

iStock_000015496103XSmall.jpg

いわば「●●しない仕事術」とでも言いましょうか。ここ5回のエントリから次のようなリストが作れそうです。

1.朝一番のメール
2.夜の会議
3.遅刻
4.記憶に頭を使う
5.強迫的に細部にこだわる
6.徹夜

1.朝一番のメール


朝一番は認知資源がもっとも豊富にある時間帯。ここでメールをチェックして返信に心を費やすことは、認知資源をメールチェックに大盤振る舞いすることに他なりません。

「エンジンを温める」うちにお昼過ぎごろガス欠を起こしそうな流れです。

2.夜の会議


1とは逆に、朝起きる人の認知資源は夜ごろにはだいぶ少なくなっています。

ステレオタイプというのは典型的なヒューリスティクス。人にレッテルを貼り、用意きわまる判断で都合良く認識を歪めるやり方です。

この状況であまり人と議論しない方がいいのは言うまでもありません。

3.遅刻


遅刻がいいという話はまず聞かないと思いますが、耐えず遅刻しているという人は多くの場合何らかの意味で「強迫気味」になっていることがあります。

いろいろなことに少しずつ少しずつ時間を使い、細部に気を配りすぎ、手が離せなくなっているのです。

遅刻しないようにするということは、どこかで切り上げるようにするという意味です。その分認知資源が節約できるはずなのです。

4.記憶に頭を使う


この時代、受験生ならいざ知らず、記憶に頭を使うべき理由がありません。短期記憶は認知資源を消耗させます。

5.強迫的に細部にこだわる


3の原因ですが、遅刻するしないにかかわらず細部にこだわりすぎることは避けるべきです。重箱の隅に注意力を注ぎ込むことは、緊張感を高め、緊張すること自体によって認知資源を費やします。

そうするうちに生理的に悪影響を被るか、躁鬱気味になってきます。すなわち急に緊張感とともにやる気が高まったかと思えば、反動に襲われたように無気力になる。その振り子の両極を行き来することになります。

6.徹夜


徹夜は認知資源を回復するタイミングを失います。このテーマについて本当なら認知科学(脳科学)の知見を援用しなければならないのですが、それについてはまた将来のエントリに改めます。