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026 人と話すときには目を見た方がいい脳科学的な理由

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上図、左側の2つの顔と右側の2つの顔、どちらを見たときの方が気分がいいですか?

ほとんどの人は、左側と答えます。

はっきりいって上の絵は「顔」と言えないほどです。私でもかけそうなくらい粗雑な印象です。こんなものですら左側、つまり「目を合わせてくれている」方がいいのですから、実際に人と会って視線をそらし続けているというのは、損くさいのです。

なぜなのでしょう? 左側の方が「感じがいい」などと人は評したりしますが、それはいったいどういう意味でしょうか。

その理由がちゃんと存在するのです。

Depending on the direction of gaze, attractiveness can thus activate dopaminergic regions that are strongly linked to reward prediction4, indicating that central reward systems may be engaged during the initiation of social interactions.

Psychology: Reward value of attractiveness and gaze : Abstract : Nature

視線を合わせている人の目を見ると、脳の報酬系が活性化されるというわけです。つまり、まるでカフェの香りをかいだような気持ちよさを感じるということですね。(ちょっと言い過ぎか)。

私自身は人と目を合わせるのが苦手なので、この研究結果は「イタイ話」でしかないのですが、こんな事が起こる(起こらない)と知ってしまえばある程度努力しないわけにもいかないものです。

もっとも、常識的に考えて、目をじっと見つめ続けるのもたぶん「微妙な印象」をもたらしてしまうでしょう。その辺の研究もすでにあるか、これからされるはずです。

ただ、「あの人一度も目を合わせなかった」などといわれるのは、みんなにきらわれ続けたいのでない限り、避けたほうがいいでしょうね。