ライフハック心理学

心理ハック

028 衝動から注意をそらすためのコーヒー

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よく思うのですが、コーヒーを飲んでも瞬時に脳には入りません。ましてスタバに足を踏み入れたとたん、頭がカフェインでいっぱいになる、なんてことになったら大変です。なのに、口に含んだ瞬間から何か「興奮させられる」という人もいるし、自分もそう感じることがあります。

これは何かしら「条件付け」がなされているのでしょう。しかしそれとはべつに、SNSへ「衝動的に」仕事をそっちのけにしてしまうということがよくありますが、コーヒーを手元に置いておくと、この問題に多少対応できるかもしれません。

マシュマロ実験と衝動

Oh, The Temptation from Steve V on Vimeo.

これはけっこう有名な実験ですが、子供にはちょっと酷な実験ですね。画面の子供たちくらいの年齢では衝動に逆らう脳がほとんど発達していませんから、手を膝の下に置いておくなどという程度の工夫では、ほとんど役に立たずマシュマロを食べてしまうのです。

しかし、よく考えてみると仕事中にGoogle+を訪問してしまいたい衝動に対して、私達にしてもたいしてちがいはありません。マシュマロもSNSも「手軽に衝動に従える」というところが大きなポイントです。

この実験では、ほとんどの子がマシュマロを結局食べてしまいます。しかし、中には食べずに我慢できた子もいます。そうした子供たちがやったことには、興味が募ります。その戦略は大人が仕事をするのにも役に立つはずです。

我慢できた子がやったことは、「衝動から気をそらす工夫をした」ということでした。要は目の前のマシュマロのことを考えないようにしたというわけです。マシュマロの形や色に注目するようにした、などという話もあります。

それはいわば「心がけ」系の工夫ですが、大人は仕事中に実験させられているわけではないので、もう少しライフハック系な工夫ができそうです。その1つがコーヒー。つまり、衝動がわいたらそれがSNSに行けという衝動だろうと、ブラブラしろという衝動だろうと、ライフハック心理学をヨメという衝動だろうと、全部「コーヒーを飲む」ことに代替えさせてしまえばいいのです。

コーヒーを飲みながらなら、仕事はできますから。