ライフハック心理学

心理ハック

033 状況次第でころころ変わるやりたいこと


今日訓 0455:「できる人のスケジュール」より「できる量のスケジュール」 via HootSuite


ふだんはスルーさせていただいている「今日訓」ですが、今日はヒットしました。じつに1/455の幸運な日が今日です。私は「名言」だの「箴言」だのが嫌いなのです。

「できる量のスケジュール」という言葉こそ、タスクシュートを一言で言い表しています。さすがに開発者です。

タスクシュートを常習的に使い始めて最初にいやになることがあります。「自分はこんなにできないの?」という現実がなかなか受け入れられないのです。

タスクシュートとは、できないものはできないということを、いい意味であきらめさせてくれるツールなのです。タスクシュートさえ「使わなければ」もっと自分はできる人のはずなのに?と思うのはさすがにおかしい。

やりたいことをする暇などまったくない


タスクシュートの示す現実はなかなか残酷です。やりたいことのすべてに十分な時間を与えていくと、やりたいことをやる時間は1秒もないという現実を、リアルに示してくれます。

以前私はGTDのいつかやることリストをタスクシュートに落とし、それぞれに25分ずつ与えてみました。すると終了予定が2週間後になってしまったのです。

それならやりたいこと全部を2週間で出来るかといえば、そうはいきません。そこには食事も睡眠も入っていなかったからです。全部入れれば1ヶ月は優にかかるでしょう。

もう一つの落とし穴があって、リストはかなり大ざっぱだったわけです。たとえば「部屋の片付け」とか「プログラミングの勉強」などもありました。両者に25分ずつ与えてみても、あまり意味はありません。しかもそうしたものがほとんどだったわけです。

以来私は、やりたいことについて毎日10分ずつ「検討する」というやり方に切り替えるようになりました。するとすぐにわかってきたことは、「やりたいこと」の光景というのはプリズムなのです。たとえば今すぐやりたいのは朝食を食べるということですが、朝食を食べ終わればもちろん違うことがやりたくなるわけです。

ですからやりたいことというのは、どのような状況でどのくらいやりたいのかを検討しつつやっていくしかないのです。ヒマにったらやりたいことのリストをためにしに作ってみてください。もしそれをヒマになった時眺めてみると、意外に魅力を失っていることがあります。

このまどろっこしい比較検討は以前として進行中です。成果が上がるにはしばらくかかりそうですが、成果が上がってきたらまたお知らせします。