心理ハック
タスクを束ねるプロジェクトとつなげるリンク
それでもガマンして少し懸案を先に延ばす。最後までやりきらずにこらえる。
と昨日書きましたが、この方法を採用するとたちまち問題が発生します。「途中までやりかけたタスクの続きに手がけたとき、はたして続きからするっと始められるか」という問題です。
私は自分の本の中で「5分だけダッシュ」に類する「やりきらない」やり方を紹介している同時に、「とりあえず始めない」という項目も設けています。両者の矛盾を指摘されることが時々あります。
「とりあえず始める」ことの問題は様々あるのですが、「つながり」が意識されていないと「二度手間」になりかねないことです。また「とりあえず」という言い方には「どうすれば終わらせられるのか?」に対する答えがありません。「5分ダッシュ」は「5分で終わる」という目算があるから、元気がなくてもできるのです。
ただ、
月曜5分
火曜6分
水曜5分
木曜4分
金曜5分
この計25分を有機的に意味のあるものにするためには二度手間があってはならないし、「翌日は前日の続きからサッとスタートできる」ようでなければ始まりません。その「記憶をつなぐ」のが「プロジェクト」という単位であり、タスクを束ねる役割を果たします。
しかしタスクとタスクを連続させるのは「プロジェクト」だけではありません。たとえば難しいクレームメールを5分だけ手がけ、下書きを残し、「その続き」を翌日にまとめるのを「クレームメール対応プロジェクト」とするかどうか、微妙なところです。
このような「分割されたタスクに日をまたいで処理する」ようなとき、私は最近タスクに番号を付けるようにしています。番号が付いているタスクは、何らかの意味で連続的に処理されるべきだという印になります。この番号はタスクをつなぐリンクとして機能するわけです。