心理ハック
010 左にスイッチする価値と締め切り
大切なことは、習慣になるまでやり続ける事。右バッターが左にスイッチする感覚。ゾノさんだって、最初はiPadでメモを取るのに苦労した。何度も紙のメモにもどったりを繰り返しながらいまのスタイルに到達した。やり続けることが大事!
これは明らかに008 使いやすい道具と使いにくい道具で取り上げた「同化と調節」のテーマですね。偶然を装ってはいますが、倉園さんのお話になるテーマから、必ずこうした話題が出ると踏んでいたから先日エントリをあげたわけですが。
先日のエントリでも書いたとおり、どのくらいメリットがあるかということが「調節」の決め手になるわけですが、それだけではありません。
ここのたとえにもあがっている「左にスイッチする」ということには「締め切り」があります。プロ野球の選手で言えばキャンプ中に「スイッチ」を完了させないと、シーズンが始まってしまいます。シーズン中「ああ、やっぱり右に戻そう」としていたのでは2軍落ちしてしまいそうです。
紙からiPadへ「スイッチ」するのに締め切りはなさそうですが、実はあります。「今度のミーティングは大事だから紙のノートに戻そう」というのを繰り返していると、「スイッチ」に失敗します。そういうことは往々にしてあるのです。
もう一つはいかに「調節」と「同化」を近づけることができるかです。野球選手が「左にスイッチ」するというのは「テニス選手に変わる」という「調節」よりははるかにスムーズにできそうです。思うに「調節」をできる限りスムーズにするのも、「ライフハック」の一種と言えそうです。
iPadへの手描きという「調節」でいえば、「紙の感触に近づける」というのが「同化」へ近づけるアプローチなのです。ペンを選ぶとか、反応のいいアプリを探すというのはすべて「同化」です。